【埼玉県某市:Mさん(43)のケース】
給料が年々上がっていくことを前提に「ゆとり返済」を利用していましたが、住宅を購入して3年後、会社の売り上げが落ち、給料が上がらなくなりました。支払いが苦しくなり、働いても働いても生活は苦しくなる一方。とうとうローンを滞納するようになってしまいました。しかたなく住宅を手放すことに決めたのですが、ローンが残っている物件を売却する方法はないかと調べた時に「任意売却」を知り、手続きを行ないました。現在は郊外の戸建を借りています。ローンが払えなくて引越しを余儀なくされましたが、担当者の方が根気よく良い転居先を探してくださって、今の家を紹介してもらえました。通勤時間は長くなりましたが、生活費を抑えられるので、生活がとても楽になりました。肩の荷が下り、少し明るい気持ちになってきています。
解決のポイント
Mさまの物件は3,800万円で購入されたものだそうですが、競売になると、最悪の場合1,200万円程度でしか売れないかもしれないという話だったそうです。Mさまには、当時ローン残高がまだ3,200万円もあったため、もし競売になってしまったら、家を売却した後も2,000万円もの借金が残ってしまうため、これでは結局ローン地獄から脱却できません。「今後の収入増が望めないので、できるだけ借金を残したくない」とのご希望を受け、任意売却へ。任意売却でも借金が残ることはわかっていましたが、早めに決断したこともあって、物件は市場相場と大きく変わらない2,000万円程で売ることができ、借金が随分減りました。さらに、残債も月々1万円づつ無理のない範囲で支払っていけるよう交渉できました。