【東京都某区:Tさん(52)のケース】
長年日用品店を経営してきましたが、近所の団地が寂れてきてしまい、また折からの大不況のせいもあって、ついににっちもさっちもいかなくなってしまいました。
店を続けるために重ねた融資が逆に重い債務となりのしかかり、ついに破産せざるを得ないところまできてしまいました。しかし自己破産するにも100万円近い現金が必要だと知りました。これではどうにもならないと思い、なんとか破産できる手段を模索するうち、「任意売却による同時破産」を知り決断にいたりました。
幸いにも閑静な住宅地に商店を構えていただけあって、不動産の市場評価もよく、物件も無事に売却でき、同時廃止による自己破産も申請できました。
現在は生活保護を申請し、東京都下の喧騒から離れた公営住宅で、隠居生活をしています。
解決のポイント
Tさまは23区内の閑静な住宅街にお店を構えていらっしゃったこともあり、不動産の評価もよく、売価も市場相場からそれほど下がらず5,600万円で売却できました。この5,600万円のうち5,300万円を返済に充て、債権者に支払いました。残りの300万円でTさまの引越し代や荷物の仮置場なども確保でき、同時廃止による自己破産も申請、破産に必要な経費は3万円程度で済みました。Tさまは比較的ご高齢だったということもあり、生活保護の需給をおすすめしました。